- Good Quality -
産地はトゥプンガート、バジェ・デ・ウコ、メンドーサ。使用されている葡萄はシャルドネが70%、ピノ・ノワールが30%となっています。
伝統的な瓶内二次発酵で造られるアルゼンチンのスパークリングワインですが、想像していた以上にシャンパーニュ的なニュアンスがあり、しっかりとした酵母の風味も感じられます。以前にモエ・エ・シャンドンで醸造を手掛けた人が造っているということもあってか、どことなくブリュット・アンペリアルを彷彿とさせるようなスタンダードクラスの定番シャンパーニュに近い立ち振る舞いなのが印象的です。
バランスのとれた中庸感ある飲みやすいスタイルですが、中央にクリッとした塊感があるものの、果実味や体躯のボリュームを感じるような系統ではなく、フィニッシュも軽くあっさりとしています。しかし、充実感を打ち出す世界観ではないということは決してデメリットではなく、基本的な造りの安定感という明確なベースがあることによって、料理と合わせてうまくその性質を生かしてやれば、結果的に味覚で感じる以上の満足感が得られると思います。価格を考えるとかなり頑張っていると思うので、相対的なお買い得感は思いのほか高いかもしれません。
(2012/01)