- Good Quality -
土着品種のビウラを使用し、フレンチバリックの新樽で24ヶ月の熟成が行われるビーニャス・デ・ガインの白ですが、アルタディでは試験的に2004年から造りはじめ、この2005年はアメリカ市場のみの限定出荷、そして本格リリースは翌2006年からとなっているようです。
試作も含めてまだ2ヴィンテージ目だとは思えないほどしっかり造られており、土着品種的な個性を重視するというよりも、葡萄の持つ力そのものを信じて至極真っ当に造ったような、端正な佇まいと造りそのものから来る安定感の方がより印象的です。既に5年以上経過していますが、決して早く飲んでしまわなければいけないようなタイプではなく、生き生きとしたフレッシュさを感じつつもいたって力ある内容になっているので、今後の熟成にもまだまだ十分耐えてくれると思います。
スタイルとしては辛口でスッキリとしたタイプですが、樽熟成による土台感や、蜂蜜を感じるようなほっこりした豊かな甘さにより、過不足のない中庸美を素直に楽しむことが出来ます。価格帯を考えるとよく出来たワインで、ストレートに味覚で楽しめる美味しさもありますが、ややアルコールが高めということもあり(14%)、飲むのに多少体力を必要とする傾向にあるというのが唯一の注意点かもしれません。
(2011/11)