- Good Quality -
グリーン系のハーブ風味が感じられる、スッキリとした清涼感が特徴的ですが、適度に年数が経っているので、各要素のつなぎ目は比較的滑らかな傾向にあります。とはいえ、かなりドライでアルコール感もある辛口仕立てということもあるので(スピリッツ系の表情に近いかも?)、瓶熟成による熟れた要素よりもシャキっとしたタイトさや鋭さの方が印象的です。
リースリング系の細身のグラスを使用した場合はややドライすぎる傾向にあり、多少飲みにくい印象を受けますが、シャルドネ系のグラスを使用した場合は仄かな果実感や優しい甘味が感じられるようになるので、個人的には後者のグラスをお勧めしたいところです。ひとつの方向に向けて際立った個性を持っているものの、それ自体はポジティブなものであり、基本的なクオリティが十分なこともあってか、食事とうまく合わせることで満足度が一気に上昇する傾向にあるので、ある種、表情が明確な分サーブしやすい部類のワインといえるのかもしれません。
(2011/08)