- Good Quality -
コアに若さや硬さを感じるスタイルですが、ドライハーブやハムを感じさせる香りが仄かに漂い、仄かにメントール系のスッキリ感が広がることなど、現代のワインらしい堅牢感ある体躯や整ったバランス感に程よい表情が加味されています。
抜栓日の印象は概ね良好ですが、果実的な充足感に溢れるタイプではなく、ある種オート・コート的なタイトさや軋むようなタンニンがやや気になるということもあり、翌日以降に持ち越すと多少向き合いにくくなる傾向にあります。とはいえ、硬さの質そのものは決して悪い類いのものではなく、むしろ全体はしっかりとした像を描いてくれるので、3〜5日程度かけてじっくりと美点を噛み締めていけば、最終的には相応の満足感が得られると思います。
(2011/07)