- Good Quality -
前回、およそ4ヶ月前に試飲したときとはやや印象が異なり、今回はより一歩進んだ一体感が感じられ、各要素間のつなぎ目のなさや、体躯内の充実感はあるものの、ハッキリとした果実の甘味は特に感じられず、より実直なシャブリらしさが堪能できる方向性へと歩を進めていました。
ヴィンテージは異なるものの、同じヴァイヨンのヴィエイユ・ヴィーニュとなるヴォコレのものとは明らかに異なり、充実感や厚みなどにハッキリとした差が見られます。ただし、内包する指向性、シンプルに纏まった適度な体躯ラインや適度な酸などに共通する部分も見られるので、同じカテゴリー内としての楽しみ方が出来る範囲での差異だとも言えます。
リケールらしい素朴さもまだそれなりに感じられますが、この数ヶ月でかなり落ち着きを見せていることや、抜栓後4〜5日経過したときの状態などを考慮すると、やはり造りの土台そのものはかなりしっかりしているように感じられます。今後数ヶ月から半年程度熟成させるだけでも更にグッと美点が明瞭化されそうな印象でもあるので、もし手を出しやすい価格帯で入手できるようであれば、相対的にお買い得度は更に上がってくるかもしれません(とはいえ、一般的なブルゴーニュにおける「プルミエ・クリュらしさ」を求めるのは禁物)。
(2011/02、2011/06)