- Good Quality -
基本的なスタイルは同じカヴァリエリーノのロッソ・ディ・モンテプルチアーノと同じで、デイリー感覚で気軽に飲んで楽しめる方向性となっています。キャンティらしい軽快な酸と赤系果実の表情をベースにして、日常で飲むのにちょうど良い体躯に現代的なワインらしい充実感が加味されていますが、果実の甘味や各要素がより中央に集中しているというのが差異としてあげられるかもしれません。
手頃な価格帯の「キャンティらしさ」はそのまま継承していることもあり、抜栓直後は多少とっつきにくい印象を持つかもしれませんが、抜栓後30分〜1時間程度で各構成要素が馴染み、親近感ある果実の甘味が全面にでるようになるので、時間をかけるほどに魅力的でわかりやすいスタイルに変遷していくと思います。深く考える必要はなく、日々の料理とともに気軽に味わって欲しいワインなので、細かいことは気にせずどんどん飲んでもらいたいところです。
(2011/04)