- Good Quality -
オーストラリアのシラーズらしい熟度のあるしっかりした果実感はありますが、日々飲むためのワインらしく、飲み続けても飲みにくくならないような軽快なスタイルとなっており、思いのほかしっかりとした酸などからして、日々の食事に合わせて飲むことで初めてその良さが伝わってきます。
確かにコントラストや彩度はやや高めですが、果実感はそのままに、大量生産系に通じるシンプルな軽快さが良い方向に導かれているようにも感じるので、価格帯を考えるとその役割はしっかり果たしてくれているように感じます(アルコール度数14%ながら意外と飲みやすい)。ワイン単体で飲むと少し取っ付きにくい部分もありますが、食事に合わせれば素直に楽しめるようになるので、食中酒としての役割を前提にして、よりポジティブにその世界観を楽しんで欲しいところです。
(2011/03)