- Good Quality -
質感そのものはサラッとしていて、グリセリンによる粘質などは控えめな傾向にありますが、13.5%という高いアルコールから来るガッチリ感や、ヴィンテージの影響からくるものなのか、予想以上にたっぷりと乗った濃密な果実味との対比が興味深く、軽快な表情と濃厚な表情が融合することなく同じ領域内で混在している印象を受けます。
一般的なマコネ像とはやや異なる厚みや果実味の乗りにやや面食らいましたが、翌日に持ち越すとガラッと表情が変わり、タイトな酸を主体としたキレを感じるマコネらしいものへと推移します。ベースが高アルコールであるということや、表層にあるザラつきや収斂性の資質がやや気になるということもあるので、トータルとしてみると数ヶ月〜半年ぐらい寝かせてもう少し落ち着くのを待っても良いような気もしますが、現時点でも決してバランスが悪いわけではなく、充実した各要素を持て余しているといったほどでもないので、あくまでも普段飲みとして一定距離で向き合うのであれば今飲んでも特に問題はないと思います(ワインの出来そのものはいたって良好)。
(2011/02)