- Good Quality -
今回の1本はコルクがやや緩い傾向にあり、コンディションの問題は不明ですが結果として軽く吹く寸前という状態でした。中身に関しては、常に舌がピリピリとする仄かな発砲感があり(還元状態?)、兼ね備えた表情はなかなか表出してくれない傾向にありました。
抜栓翌日に持ち越してもあまり状態が改善しませんでしたが、2日目終盤〜3日目あたりになると、発砲感は随分と落ち着き、徐々にコアにある豊かな果実力が感じられるようになります。ギュッと身の詰まった魅力ある果実感ではありますが、常に特有の苦みが残ることから、全体的にはどうしてもギクシャクした印象が残ってしまいます。
もしかすると今回のボトル固有の問題なのかもしれませんが、それでも「良い資質をもってはいるものの活かしきれていない」といった内容だったので、次回はもう少し新しいヴィンテージを試してみたいところです(今回の1本だけではその全容は判断不能)。
(2010/11)