- Good Quality -
トレス・アル・クアドラドに使用される葡萄は、ガルナッチャ、メルロー、テンプラニーリョの3種類。フレンチオークとアメリカンオークで14ヶ月間熟成され、2006年の生産本数は98,764本となっています。
しっかりとした酸があり、スパイシーさなども含め、土着系の野性味もそこはかとなく感じられます。体躯には適度な弾力があり、現代的なワインらしい纏まり感と仕上がりの良さから、素直な飲みやすさと楽しみやすさを内包しています。ややアルコールが高めで(表記は14%)、部分的に彩度の高い表情も内包していますが、それでも程よいアクセントになる程度で全体としてはうまく構築されているので、印象そのものに関してはポジティブなものがあります。
ワイナリー・アーツのラインの中では最も下のレンジに位置するワインですが、それでも日常として飲むにはやや高めの価格帯なので、このあたりのポジションが人によって多少評価が分かれる点になるかもしれません。
(2010/09)