- Good Quality -
「テヌータ・ディ・トリノーロ」のオーナーとしてお馴染みの「アンドレア・フランケッティ」が、シチリアという地で挑戦する新たな白ワイン、それが「グアルディオーラ」です。
標高850m〜1,000mに達する畑に植えられたシャルドネということもあってか、一般的に感じる「シチリアのシャルドネ」というイメージとは異なり、かなりスッキリとした端麗な仕上がりとなっています。グレープフルーツやライムといったシトラス系の酸と苦みが感じられ、体躯には適度なボリューム感があるものの、全体をビシッと締める硬質感が程よいタイトさと統率感を生んでいます。仄かに土着感が漂うこともあり(極々僅かに漬物汁風味もあり)、当初は国際品種と土着品種のブレンドかとも思いましたが、実際は100%シャルドネで造られているので、このあたりはテロワールおよびフランケッティらしいスタイルといえるのかもしれません。
万人受けする美味しいワインというよりは、自らの立ち振る舞いを明確にしている良質なワイン、といった傾向にあり、基本的にフランケッティのワインが好きな人であれば大いに納得出来る仕上がりになっています。とはいえ、決して気軽に買える価格帯ではないので、未経験者にとってはやや敷居が高いというのもまた事実といったところでしょうか。
(2010/07)