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今飲んですぐに楽しめる世界観で、酸を主体とした小気味よい佇まいではありますが、全体的なバランス感がよく、素直に楽しめる表情が結果として良好な印象を与えてくれます。
ある意味2007年らしい素直なスタイルで、明確なポテンシャルや美点を誇るわけではないものの、過去のヴィンテージと比較すると全体を纏め上げるパッケージングに半歩程進化が見られるようで(結果論の可能性も?)、構成要素とはまた別の観点でひとつ小さな壁を越えたような印象も受けます。
翌日以降に持ち越しても品質面では特に問題ありませんが、その指向性故に抜栓日がもっとも端的に魅力を表しているとも言えるので、気兼ねすることなくどんどん飲んでもらいたいところです。とりあえず、そのスタイルからして3千円を超えるようだとやや躊躇する印象でもあるので、2千円台(出来れば中頃)で買えるというのをひとつの目安にすれば良いと思います。
(2010/06)