- Good Quality -
現代ワインにしてはやや濃いめの色調で、クッキリとした酸が主体になる2007年らしいスタイルではありますが、決してどこかが突出したようなバランス感ではなく、そつなく纏まった全体像や骨格が感じられる素直に美味しいワインとなっています。
際立った酸に加え、若干の苦みが先行する傾向にありますが、なぜかスタイルそのものは整っており、中身の充実感や果実の力を感じるようなものではないものの、なぜか一定の満足感が得られる素直な魅力と美点を兼ね備えています。抜栓直後から素直に楽しめ、なおかつ数日経過しても安定した酒質を披露してくれるので、日々飲むワインとしてはかなり有用なアイテムになりそうです。
(2009/10)