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非常に優れた白ワインの造り手として、ムルソーを代表する存在とも言える「ドメーヌ・デ・コント・ラフォン」。そんなコント・ラフォンが「マコネ」の地で新たに設立したのが、この「レ・ゼリティエ・デュ・コント・ラフォン」です。
抜栓直後から非常にバランスよく整った表情が披露され、適度なミネラル、柑橘風味、酸、骨格などが相まった、いたってマコネらしい心地よさが存分に堪能できます。味覚で感じる表面上の美味しさと、じんわり伝わる素性の良さやポテンシャルがちょうど半々といった感じなので、多くの人に一口目から納得して楽しんでもらえそうな印象があります(インパクトはないものの素直に美味しいワイン)。
翌日に持ち越すと、真面目で硬さのある性質が強まり、ベースのしっかりしたアルコール感の増加や、多少上限にリミットがかかるような瞬間があるなど、その表情資質に多少の変化が見られます。これらの複合的な変化により、グラスの中で時間を置くとどことなくフラットになる印象も受けましたが、それでも温度帯をしっかりキープしておけば本来の魅力が存分に発揮される傾向にあったので、このあたりの資質は将来的な成長余地としてポジティブに受け取りたいところです。
(2009/10)