- Good Quality -
10年以上経過したジュヴレ・シャンベルタンですが、思いのほか見た目が綺麗で、ラベルやコルクが新しく液面も非常に高かったので、今回の1本はおそらくリコルク&リコンディションボトルだと思われます(詳細不明)。
抜栓直後はやや還元的で、あまりパッとしない表情でした。5〜30分程度放置して様子をみましたが、ゆっくりながらも起床してくれるものの、どうも10年以上経過したような印象がなく、むしろフレッシュさを感じる程の若い印象の方がやや強くなっています。
事前の予想と大きくかけ離れた内容だったので、とりあえず数日かけてて様子を見届けることにしましたが、結局はそう大きく変わらず「若く輪郭の明確なガッシリした要素」と「熟れてやや枯れ気味の酸(若干くたびれ傾向)」が同居しているような印象があり、リコルクによる若返りとはまたひと味違った傾向にあると言えるかもしれません。
別に今飲んでもなんら問題はありませんが、今回の1本と同じような状態のバックヴィンテージの場合、おそらく期待しているような古酒的世界観が発揮されることはないと思うので、扱いとしては比較的新しいヴィンテージのワインと同じように3〜5年程度待ってからの方が良い結果が得られるかもしれません。とはいえ、決して手頃とは言えない価格帯を考えると、強いてこのバックヴィンテージを選択する意義もみつけにくいので、立ち位置としてはやや微妙なものがありそうです。
(2009/09)