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落ち着いた雰囲気を持った端正な佇まいがあり、シンプルでカチッとした固めな表情ではあるものの、程よいトロミとバランスの整ったボリューム感のおかげで素直に向き合うことが出来ます。
決して分かりやすく味覚で楽しめるタイプではなく、琴線に触れるような心に伝わるタイプでもないので、このワインの持つ「良さ」を理解するのは多少難しいかもしれませんが、その造りの良さから来る素直さ、そしてその奥から滲み出る造り手の真心や手腕といった良質な要素は、より積極的に評価したいと感じます。
明確に高い点数評価を得るようなタイプではありませんが、物事の本質的な良さを実感するにはちょうど良いスタンスを持っているとも言えるので、アルローという造り手を知るための導入としても力を発揮してくれそうです。
(2009/08)