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以前はトゥア・リータ氏の娘婿である「ステファノ・フラスコッラ」の名で出ていましたが(ボトリングはトゥア・リータ)、現在ではトゥア・リータのワインとして出荷されているようです(コルクにはステファノ・フラスコッラの名前が刻印)。
ちなみに2007年のセパージュは、サンジョヴェーゼ50%、メルロ-30%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、シラ-10%となっています。
今飲んですぐに楽しめるスタイルになっていることもあって、各ピースが定位置におさまる前であっても素直に魅力を享受できます。程よいサンジョヴェーゼの骨格感、メルローの豊満さ、補完品種による多様性など、うまく全体をコントロールしている印象がり、早飲み可能ということもあってか多少体躯が軟質傾向にありますが、いたって現代的な造りで凝縮感があり、完熟果実、インク、赤紫蘇など、醸し出されるその表情は概ね良好だと思います。
過去見られた力技系スタイルの名残も若干見られますが、それも抜栓日のみにとどまり、翌日に持ち越すことで本質的な良さの方がより前面に出る傾向にあるので、全体として捉えた場合はポジティブな印象が残ります。まだ出来ることはありそうな印象ですが、これまでに試したヴィンテージ(2004年、2003年)の中では最も良い出来具合だと言えるので、この内容であれば今後の更なる真価も含めて十分お薦めできそうです。
(2009/07)