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1992年に創業、1998年にムルソーに拠点を移した「ロドルフ・ドゥモジョ」の「ポマール」ですが、畑は0.8ha、年間5,000本と、かなりの少量生産になっています。
若いヴィンテージということもあって抜栓直後から全開というわけにはいきませんが、30分程度で徐々に開き始めてくるので、多少ゆとりを持って抜栓する方が無難かもしれません。
綺麗な酸とピュアで魅力ある果実味がカッチリした体躯に収められ、とても良く出来た造りのポマールであることが伝わります(パワー系にあらず)。滋味を楽しむタイプなので今からでも十分魅力を享受することができますが、それでもカチッとした表情の硬さは変わらないので、数年程度は置いておきたい気分でもあります。
本質的な熟成段階を経ると、兼ね備えた魅力を存分に発揮してくれそうな印象もあるので(派手さはないものの、しっかり地に足がついている)、どちらかというと「分かりやすく美味しいワイン」よりも「質の良いワイン」を好む人に飲んでもらいたいところです。
(2009/03)