- Good Quality -
パヴィのジェラール・ペルスと、キノー・ランクロのアラン・レイノーが手掛けるコート・ド・カスティヨンのワインです。サン・テミリオンで良質なワインを造る事で注目される両氏なだけに、このワインについてもおのずと注目が集まると思います。
液質は思いのほかサラッとしていますが、細かく浮遊する粉塵性のタンニンが端から端まで行き渡っていることもあって、適度な粘性質が生まれています。ヴィンテージの力を感じる密度感とガッチリした体躯が印象的で、多量のタンニンを含んではいるものの、現代的醸造法のおかげなのか、程よい落ち着きと角の丸さがあり、フィニッシュにかけて瑞々しさも感じられるので、現状でも無理なく飲める状態になっています。
以前飲んだ1999年と比較すると、しっかり成長と進歩が感じられ(特にバランスが良くなった)、このクラスを一歩超えるポテンシャルを兼ね備えているとも言えます。あまり外向的なスタイルではありませんが、バリューボルドーとしてはかなりお買い得感あるアイテムになっているので、2k円レンジをデイリーとして許容できる人であれば高い満足感が得られると思います。
(2008/07)