- Good Quality -
ボジョレーを遥かに超えるクオリティを発揮し、近年話題になるとともに非常に高い評価を得ている「ジャン・クロード・ラパリュ」が造る「ボジョレー・ヴィラージュ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」です。
醸造中の酸化防止剤添加がないためか、抜栓日は非常に還元臭が強い傾向にあります。しっかり時間を与えるか、もしくは翌日以降に持ち越すか、とにかくしっかり開放時間を用意してやらないと、本来の資質や表情が汲み取りにくいので注意が必要です。
現状では2日目で開花のピーク、3日目で若干衰えが見えて柔らかくなる傾向にありましたが、ともかく驚かされるのがその質実さ。カチッとした体躯にクラスを超える緻密さと古木らしい精妙さが感じられ、葡萄が兼ね備える本来の性質がキッチリ伝わります。
スタイルはやや異なるものの、性質的にはラピエールと同じようなスタンスが感じられ、改めて「クオリティを重視したボジョレーは侮れない」と認識させられます。いつどこでも気軽に飲めるというものではないので、やや飲み手を選ぶ傾向にありますが、確かなクオリティを持っているのは事実なので、無理して高価な上級クリュを選ばずとも、十分満足できるだけのものは提示してくれると思います。
(2008/06)