- Good Quality -
樹齢は9年のカベルネ・ソーヴィニヨン100%、収量は63h/haで、この年は12,202本が生産されています。
還元状態にあったのか、抜栓直後はウッと込み上げる独特の風味が漂い(若干熱が入ったかのような雰囲気)、一瞬ボトルコンディションを疑ってしまう程でしたが、その後10分~30分程度放置するこですっかり解消され、最終的にはいたって奇麗な酒質を披露してくれたので、とりあえずは一安心といったところです。
2004年の印象とはやや異なり、セパージュ的要素は前面に出ておらず、丸くたおやかな表情が優しく全体を包み込む様子が印象的です。酸味は奇麗に伸び、ナチュラルに楽しめるよう多くを主張しない姿が適度に心地よく、イイ意味で料理の脇役になってくれると思います。
翌日に持ち越すとすっかり熟れて落ち着き、2年しか経過していないワインとは思えない程の物腰になりますが、小さな魅力の粒が漂っていることもあって、決して物足りないということはなく、そのささやかな表情を素直に享受できます。
(2008/03)