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レハドラダのワインは、ロブレ、クリアンサ、そしてフラッグシップ的な「サンゴ」の3種類となっていますが、樹齢20〜40年の葡萄で造られるこの「ノベルム」は、スタンダードレンジとも言える「クリアンサ」になっています。
凝縮し、豊満で魅力的な果実味がストレートに伝わってくる分かりやすいスタイルなので、端的に言ってしまうと「アメリカ人好みの味(高得点が取れそうな味)」だと言えますが、特徴的な凝縮感と果実味が決して「煮詰めたようなジャム」ではなく、あくまでも「プリッとした弾力感がある糖度の高い果実」という範疇におさまっているので、適度な酸とスラッと伸びる骨格に合わせた「奇麗なフィニッシュ」と相まって、結果的には日本人にもその美味しさが十分伝わる内容になっています。
抜栓日はかなり「甘い」傾向にありますが、3日ほど経過させるとクールな表情が表に立ち、実は「表面的な要素だけで終わるワインではない」ということが感じられるまでに昇華してくれます。披露してくれた世界観の全容を考慮すると、もしかするとボトルコンディションがかなり良かったロットだった可能性もありますが、そのあたりを差し引いても十分納得できるコストパフォーマンスは発揮してくれると思うので、普段よりも「少しだけイイものを(プラスアルファ的)」という場面で大いに活躍してくれそうです。
(2007/11)