- Good Quality -
ベルトラン・アンブロワーズが手掛けるACブルゴーニュです。白とは異なりブショネ等の問題はありませんでしたが、内容としては全体的にフラットな傾向にあり、揮発系の酸が表層を浮遊しているおかげで、どことなく古めかしさや野暮ったさを感じます。
2~3日経過させると、表層のドアを抜けてコアの資質が垣間みれるようになります。本質的には心地よい果実味がしっかりと位置し、時間とともに2005年というヴィンテージの力の一端が垣間みれるようになるので、表面的な味に特筆すべきものはなくとも、その資質にはある程度のものが感じられると思います(少し置いておくと良くなりそう)。
高騰が続くブルゴーニュにおいて、「二千円でおつりが出る」という価格帯を維持できているのはある種の奇跡かもしれません。ともかく、消費者にとってかなり有り難い存在なのは確かなので、今後もこの価格帯で頑張り続けて欲しいところです。
(2007/09)