- Good Quality -
グラッパで有名な「ロマーノ・レーヴィ」がラベルデザインを担当していることもあり、見た目に楽しめる際立った存在のアスティだと言えます。同じように女の子が描かれた「ドンナ・セルヴァティカ」というグラッパもありますが、こちらはあまりにも高価でそう簡単に手が出ないと思うので、ロマーノ・レーヴィ派な人であればこの「ラ・セルヴァティカ」でより一層高い満足感が得られるかもしれません。
一見すると見た目が先行するマーケティング主導ワインと思われがちですが、実際には奇麗にまとまったクリーンなスタイルの良質なアスティだと言えるので、モスカート系にこだわりがある人でも十分満足できると思います(ガンベロ・ロッソでドゥエ・ビッキエーリを獲得)。
全体的にはしっかりとした甘みが印象的で、口に含むと同時にモスカートの果実味が優しく広がります(見据えた方向性とバランス感覚が良い)。やや甘みが糖質的で果実味との距離があり、フィニッシュにかけて少し舌に残る傾向にありますが、決して大量生産系のアスティにみられるようなあざといスタイルではなく、総じてポジティブな世界観を構築できているので、十分評価に値するレベルの内容だと言えます。
(2007/07)