- Good Quality -
シカモア・クリーク・ヴィンヤーズは、1975年に高級ワインとしての栽培と醸造開始。日本人責任者の管理による小規模ブティックワイナリーとなっています。
2000年のカベルネ・ソーヴィニヨンは、低収量、フレンチオークのバリックで17ヶ月間熟成、387ケースのみの生産と、まさにスーパー・プレミアム・ワインと言える造りになっています。
抜栓直後から印象的なのがその香り。乾燥したカツオや海苔を連想させる「ふりかけ香」というか、どこかダージリンのファースト・フラッシュを思わせる独特の香りがあり、数日経過しても一貫してその香りが主張しています。プレミアム・ワインというだけあって凝縮した要素は感じられますが、思いのほか厚みはなく、なにより「酸っぱい!」と痛感する程の酸味が突き進むので、ブラインドだとどこの国のワインかわからないかもしれません(一瞬イタリアの国際品種系ワインかと思ったほど)。
翌日以降に持ち越すことで多様な風味の良さが活き、質実な面をしっかり感じ取れるようになるので、あまり慌てず、じっくり腰を据えて向き合った方が良い結果が得られると思います。希望小売価格は約5k円とやや高価ですが、もし手頃な価格で手に入るようであれば、一度は試してみる価値があるかもしれません。
(2007/06)