- Good Quality -
軽く噴いた後があり、そのせいかコルクの頭が恐ろしくカビカビでしたが、中身に関しては概ね問題のない範囲の酒質を維持していました。
いわゆる2003年的な果実味ベースではなく、あくまでも酸が表情の基幹となっています。体躯のエッジはしっかりしていますが、逆に中央がやや削げたような傾向にあり、全体的にややフラットな印象を受けます。抜栓後30分以上待たないと果実要素が表に出てこないこともあり、あまり親しみやすさは感じませんが、さすがにしっかりとした評価を得ている造り手なだけあって、全体的には程よい質実さが感じられる良いワインだと言えます。
(2007/04)