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カンパニアを代表する造り手「フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ」が手掛ける、「キリストの涙」という意味を持つワイン「ラクリマ・クリスティ」です。
2003年というヴィンテージの特徴かもしれませんが、想像以上に丸みがあり、キュートな果実感によってラクリマ的な酸が優しく懐柔されている傾向にありました(思いのほか飲みやすい)。ともかく、使用するグラスによってその表情/資質が大きく変化するので注意が必要です。
大柄なボルドーグラス(416/0)を使用すると、より一層体躯の一体感が増し、全体的に柔らかい資質が前面に出るので、土着品種系のイタリアワインにやや抵抗がある人にとっては良い選択肢になると思います。
個人的には、鋭角的ながらも各要素の表情が明確化し、より良い個性が発揮される傾向にあるということで、やや小振りで細身なサンジョヴェーゼ系グラス(416/15)の使用をお勧めしたいところですが、好みの差によって使い分けることで最終的には良い結果が得られると思います。
(2006/12)