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ブレンドワイン「ステシア」には優れた区画の葡萄が使用され、そのセパージュはシラー62%、グルナッシュ23%、カリニャン15%となっています。シラーは樹齢18年、8年で42hl/ha、グルナッシュは樹齢39年で40hl/ha、カリニャンは樹齢46年で34hl/ha。年間生産本数は12,286本。
セパージュ云々ということよりも、他のクレ・リカールのワインとはやや違う指向性/世界観を持っているように感じます(醸造関係の違い!?)。質実な落ち着いた佇まいは他のワインと同様ですが、トルブレック系に見られるようなキュートな梅風味(より洗練されている)が感じられ、綺麗な酸味と相まった魅力的な表情が構成されています。
ワンランク上に位置するような魅力的な構成力ではありますが、翌日以降に持ち越した場合、落ち着きと熟れからくる意外な「落ち」が見られたので、溌剌とした明確な魅力を重視する場合は抜栓日に飲みきってしまう方が無難かもしれません(もう少し早く飲んでやればまた印象も違ったかも!?)。
(2006/11)