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ガヤが造る単一クリュのランゲ(旧バルバレスコ)「コスタ・ルッシ」の葡萄を使用したグラッパです。樽熟系ですが、色調はやや薄めとなっています。
グラッパとしては繊細で精緻な部類に入ると思われ、パワーやエネルギーに溢れるような圧倒感はありませんが(ややシンプル)、タイトながらもきめ細かく伸びるアフターがあるので、飲み手の嗜好に合えばしっかり楽しめると思います。ここ数年の熟成で表情は変化し、キレや鋭さが増す傾向にありましたが、この変化を見るとまだまだ放置しておいても面白そうな印象を受けます。
ノン・ヴィンテージなのでいつ造られたものかは全くわかりませんが、コスタ・ルッシとガヤのアイデンティティをグラッパで味わえると考えた場合、相対的なコストパフォーマンスは高いとも言えます。通常は名のある造り手のヴィナッチャを使用するだけでも高価なグラッパになるので、考え方によっては(ラベル飲みをすれば)高い満足度が得られるのではないでしょうか。周囲の評価はハッキリ2つに分かれましたが、個人的には十分お薦めできるグラッパだと感じます。
(2004/10、2006/07、2009/01)