- Good Quality -
将来が期待される造り手「ルードヴィック・ベラン」による「ショレイ・レ・ボーヌ」です。今回の「レ・ボン・ゾール」は、「アロース・コルトン」との境界に位置し、その距離は10m程度となっているようです。
安易に今風の流れに委ねるようなことはなく、そこはかと落ち着いた酒質に安心感を覚えます。しかし、2003年という若いヴィンテージでありながらも既に飲み頃感があり、思った以上に腰を落ち着けています。加えて、どことなくひねた風味も感じられるので、もしかすると手元に届くまでの保管状態に難があったのかもしれません。
基本はフルーツの魅力が感じられる楽しいワインですが、コアに潜む構造に質実な威厳が感じられるので(ボトルの最後の方になって初めて表出)、意外と潜在的なポテンシャルを保有しているのかも!? そう考えると、今回のボトルはやや残念な状態だったと言えるかもしれません。
(2006/06)