- Good Quality -
南フランスの「ミシェル・タルデュー」とブルゴーニュの「ドミニク・ローラン」が、それぞれ2/3、1/3ずつ出資して共同経営に乗り出したネゴシアン「タルデュー・ローラン」のワインです。
一般的なローヌ像からくるコッテリ感は皆無で、ビシッと筋の通った酸に洗練された佇まいと容姿が相まった、落ち着きのある姿が印象的です。スケール感はあまりないものの、過不足なくしっかり纏まっているので、「コート・デュ・ローヌ」というカテゴリーを超えるポテンシャルが垣間見えます。
じっくり噛み砕くことで、スルメのようにじわじわと旨味が伝わってくるようなスタイルとなっているので、どちらかというと「美味しいワイン」というより「良質なワイン」といった感じがします。やや価格が高い傾向にあるのをどう捉えるかで評価が分かれそうですが、品質そのものは十分満足できるものになっています。
(2006/01)