- Good Quality -
暑かった2000年ヴィンテージの影響か、キャンティらしい高貴な酸や背筋の張りが感じられず、親近感のある柔らかい果実の甘みがボディ全体を包み込んでいます。
今飲んで素直に楽しめるスタイルなので抜栓直後からすぐに楽しめますが、アマらしい血統感や格調の高さは感じられないので、従来の「アマのキャンティ・クラッシコ像」を頭に描いていると、やや残念な結果に終わるかもしれません。
しかし、今すぐに飲んで楽しめるのも魅力のひとつですし(ある程度のポテンシャルはある)、真にクラシカルなスタイルでもないので比較的間口は広いと言えます。しかも、近年の高騰ぶりを考えるとかなりお手軽な価格帯に収まっているので、比較的懐にも優しいという一面もあります。
おそらくこの1本だけではアマのすべてを理解することができないので、初めて飲むという人よりも、毎年定点観測を行っている人の方がより楽しめるのではないでしょうか。
ちなみにこのワインは、2004年度のガンベロ・ロッソで最高評価となるトレ・ビッキエーリを獲得しています。
(2005/10)