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パーカーに「樽を使用しないオーストラリアのシャルドネの中でも最も素晴らしいもののひとつ」と評価されたことで一気に話題となったネペンスのシャルドネです。
開栓直後はややシンプルでこぢんまりした印象でしたが、数分程度でグッと開き、レモン風味のスッキリした酸味が生き生きしだします。シンプルで整然とした纏まり感がある基本指向は変わりませんが、時間をかけると僅かに果実味の甘みも表れ、程よく纏めあげられた良質なスタイルが伝わります。
熟した果実の力で押すようなタイプではなく、あくまでも酸味をうまくいかした落ち着きのあるタイプなので派手さはありませんが、質実で安定した品質を維持しつつも比較的気軽に買える価格帯であることや、スクリューキャップの採用によって誰にでも簡単に開栓できる点など、普段ワインを飲み慣れてない層に対して特に訴求性があるように感じます。
個人的にはトレヴァー・ジョーンズの方が好みですが、低価格で良質なワインのラインが広がるのは有り難いことなので、選択肢の増加や活性化という点もふまえてお薦めしたい1本です。
(2005/10)