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辛口ワインが増加傾向にあるドイツワインですが、それでもバランスの良さをあげて甘口にこだわり続ける、モーゼルを代表する造り手「J.J.プリュム」の甘口リースリング(アウスレーゼ)です。このワインは、ゾンネンウーア(「日時計」という意味)と名付けられた畑で造られる単一クリュワインとなっています。
コアにフワッと丸いボディと滑らかな甘みがあり、その表層にキレのある鮮やかな酸味が広がります。しっかりとした甘さを感じるものの、品位ある酸味のおかげで後味の印象がグッと良くなるので、デザートワインとしてだけでなく、食中酒としても思った以上の能力を発揮してくれます。
1996年ヴィンテージのハーフボトルではありますが、「カビネットですら飲み頃までに5年はかかる」と言われるだけあって、現状でも溌剌とした若さを感じる心地よさが印象的です。決して安くはありませんが、納得いくだけの美味しさとポテンシャルは感じることができるので、一度は試してみる価値があると思います。
(2005/07)