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瓶内二次発酵、いわゆるシャンパーニュ製法で造られるフランチャコルタですが、イタリアで造られるヴィーノ・スプマンテ(スパークリング・ワイン)の中ではトップ・ランクのクオリティを誇ります。その中でもこのベッラヴィスタのものは特にクオリティが高いことで有名で、元建築家のヴィットリオ・モレッティがオーナーとなり、同じ敷地内にあるリストランテ(イタリア国内で初めてミシュランの三ツ星を獲得)でも供されているようです。
ベッラヴィスタのフランチャコルタには、ヴィンテージのグラン・キュヴェやロゼなどがありますが、今回試飲したのはスタンダード・クラスのノン・ヴィンテージものとなっています。もっともお手軽な価格帯ではありますが、それでも最初の印象はまさに「良質なシャンパーニュ」といった感じで、心地よいく綺麗なイースト香が漂い、ボディの堅牢感も上々となっています。
泡持ちはあまりよくありませんが、そのぶん泡に惑わされずに「素のヴィーノ」としての力をはっきり伺うことができるので、兼ね備えた魅力やポテンシャルが素直に伝わってきます。大きな広がりや複雑さは兼ね備えていないものの、コアの葡萄力が高く、比較的高い粘度を持つテクスチャとともに素直な心地よさへと昇華していきます。まさに今飲んで素直に美味しいというスタイルで、下手なシャンパーニュとは比較にならない程の資質を誇っているとも言えます。
(2005/04)