- Good Quality -
セパージュはメルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、マルベック10%。平均樹齢40年の古木から造られるヴィエイユ・ヴィーニュとなっています。
ボリュームはやや控えめで、各表層がフラットではあるものの滑らかさがあるので、比較的飲みやすい表情を持っていると言えます。密度感はそこそこながらも一定間隔で並ぶ整々感があり、緻密な酸味を活かしたエレガントさを感じるので、ヴィエイユ・ヴィーニュの素性をうまく活かしたスタイルと言えるのかもしれません。
思いのほか早く飲める印象がある2001年ヴィンテージですが、フォンガバンやキュガのような「果実味とその他の程よいバランス」を活かしたスタイルと比較すると、やや「気質を重視した酸味ベースのワイン」という指向性を色濃く感じます。しかし、スタイルは違えど「2001年らしい安定した飲み頃感」は健在なので、「高評価でもまだ飲むには早い」といったワインと比較すると、現状ではより高い満足感が得られると思います。
(2005/04)