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ボルドー出身のラトゥール公爵が1900年に建て、当時フランスで活躍していたロシア人のワインメーカー「アンドレ・チェリチェフ」との出会いにより1938年に高品質な赤ワインが誕生します。その後1940年にラトゥール公爵は亡くなりますが、翌1941年にフェルナンデ未亡人によって夫ラトゥール公爵の名を刻んだ「ジョルジュ・ド・ラトゥール」として世に送り出されるようになりました。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン94%、メルロー4%、プティ・ヴェルド2%となっており、フレンチ・オーク52%、アメリカン・オーク44.5%、ロシアン・オーク3.5%(70%が新樽、残りの30%が1年樽)で造られます。
マグナム・ボトルということもあって10年以上の熟成にも耐える造りとなっていますが、熟した果実の力が反映されたわかりやすいスタイルなので、今飲んでも素直に楽しむことができます。
カベルネベースのワインですが、セパージュ以上にメルロらしい柔らかな風味が感じられ、カリフォルニアらしいテロワールがしっかりと封じ込められた優しく豊満な果実味ベースのワインとなっています。角のとれたビターチョコ風味の樽要素が全体をグッと引き締めていますが、全体のバランスを崩さない適度な風味なので、素直に美味しく程よい心地よさを感じます。思いのほか飲みやすく口当たりも滑らかである反面、ややストラクチャーにゆるみを感じるのもまた事実ですが、コアにある力と優良な資質をしっかり享受できるので、しっかりとそのポテンシャルを感じることができます。
※今回試飲したのは現地流通ボトルとなっています
(2005/04)