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現状ではやや固く渋みが立っており、全体的に収斂する傾向がみられます。しかし、2002年らしい身の詰まった果実味のおかげで、全体が暴れることなく適度に纏め上げられた印象となっています。
抜栓日は全体に固く広がりに欠ける状態でしたが、翌日に持ち越すと当初の固さが嘘だったかのように打ち解け、香りの広がりとともに果実の力が徐々に解き放たれていきます。甘味と渋みが際立った紅茶風味が心地よいアクセントになっており、時間とともに徐々に表情がほぐれ自然に体に沁み入ります。
短時間で飲んでしまうと本来のポテンシャルを発揮できない可能性があるので、現状では翌日に持ち越すようにしてじっくり向き合うことを強くお勧めします。印象としては「まさに2002年ヴィンテージ」といった感じなので、たっぷりとした果実味を楽しみたい場合にはもってこいの1本だと思います。
ちなみに、このワインはワイナート25の特集「世界のピノ・ノワール」で第2位(ブルゴーニュ内)の評価を獲得しています。
(2005/03)