- Good Quality -
ガメイベースのワインですが、想像以上にアイデンティティが確立されており、程よい密度感と旨味を遺憾なく披露してくるので、比較的高い満足感を得ることができます。
ハイトーンな酸味が特徴的で、抜栓直後はその傾向が非常に強くなっています。どことなくエマニュエル・ルジェのパストゥグランにみられる資質を角度を変えて捉えたような雰囲気があり、当初は戸惑うものの、一度受け入れさえすれば大きな魅力へと昇華します。
酸味がかなりハイレンジに収斂しているので、こういったスタイルがあまり馴染めない場合は最低でも翌日に持ち越す方が無難だと思います。飲み手を選ぶスタイルかもしれませんが、このアイデンティティは素直に評価したいところです。
(2005/03)