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抜栓直後から、甘く凝縮した果実の魅力が全開で押し寄せてきます。「2003年ヴィンテージの若いワイン」というイメージにピッタリな容姿で、豊満な果実が印象的ではありますが、その奥に隠れたボディの堅牢感が全体を程よく纏め上げているので、ダレやベタつき感はまったくありませんでした。
ボジョレー・ヌーヴォーを彷彿とさせるガメイ的風味や緑々しさ、そしてやや収斂したタンニンが鎮座している点など、全体的には固い印象もありますが、果実味がたっぷりのっているので飲みにくいということはありませんでした。とはいえ、翌日に持ち越すと余分な果実味が剥がれ、角が一気に丸くなって若さによるネガティブな面が表出する傾向にあったので、今飲むのであれば抜栓日に一気に飲み干してしまう方が良いかもしれません。
(2005/02)