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ヴィオニエ50%、ルーサンヌ50%で造られるハイコストパフォーマンスワインです。赤と同様に、1,000円を切る価格帯ながらも高評価を得ているので注目が集まります。
口にした瞬間に、ジャッロ・デイ・ムーリに似た世界観を持っているように感じました。独特のスパイス風味やしっかり熟した果実味など、意外に共通する要素が多いと思います。ただ、赤で見られたような構造の緩さが僅かに感じられることや、現時点では果実味よりも酸味と苦みが強く若干一体感に欠ける部分など(各要素は良質で力があるぶんバランス的な部分が少し気になる)、ジャッロ・デイ・ムーリと比較すると全体的な訴求力や満足感でやや劣るといった感じでしょうか。とはいえ、そういった部分を覆す程の圧倒的コストパフォーマンスを堅持しているので、まだ新しいワインということも考慮し、今後の更なる進化に期待したいところです。
(2004/12)