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モンタルチーノの丘の畑は約150〜500mと、かなり広範囲にわたって点在していますが、このアルテロに使われる畑は400〜500mと高地に存在しているので、総じてエレガントで繊細なスタイルのブルネッロとなります。
以前はIGTワインの「アルテロ」としてリリースされていましたが、ブルネッロの樽内最低熟成期間が3年から2年へと短縮されたことで、1996年ヴィンテージからアルテロもブルネッロ・ディ・モンタルチーノとしてリリースされるようになりました。
サンジョヴェーゼの酸と高地によるエレガントさがうまく作用し、親しみやすい独自の表情を遺憾なく発揮しています。1997年というグレート・ヴィンテージの影響もあるのか、奥底に潜む堅牢なボディと力のあるタンニンが時間とともに表出してきますが、やや纏まりに欠ける印象があるものの、エレガントなスタイルを崩さないギリギリのポジションで推移していました。
抜栓直後から素直に楽しめるので、抜栓日に飲み干してしまって問題ないと思います。翌日に持ち越すとややバラツキはじめますが、さらに時間を与えると完全に開いて落ち着くので、時間経過による状態変化をより楽しみたい場合は、じっくり腰を据えて向き合ってみるのも良いと思います。
(2004/10)