- Good Quality -
セパージュはサンジョヴェーゼ80%にカベルネ・ソーヴィニヨン20%。2002年は不作のヴィンテージでしたが、そのかわり上級クラスの葡萄が使用されるなど、クオリティを維持するための努力がしっかりとなされています。
わかりやすいサンジョヴェーゼ・ワインといった内容ではありますが、抜栓直後は収斂性のあるタンニンや酸が強く、シンプルな表情故にそれらが目立つ傾向にありました。しかし、思った以上に構造に力があり、ヴィンテージの弱さを感じさせない要素を兼ね備えているのに驚かされます。とはいえ、あくまでもワイン単体で楽しむようなスタイルではなく、料理と合わせることで本来のポテンシャルが発揮されるタイプだと言えます。
当初は固く軋むような表情が印象的でしたが、1~2日経過する頃には落ち着き始め、驚くことに3日経過する頃からフレッシュでキュートな果実味が顔を出し始めます。価格や見た目だけで判断して早飲みしてしまうと、本来持っている良さがあまり伝わってこない可能性があるので、気軽な感覚で日々の食事の脇に添えることをお勧めします。とはいえ、やはり現状では少し近寄り難い面もあるので、可能であればもう少しセラーで寝かせておく方が吉かも?
(2004/10)