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1974年のピエモンテは評価が高く、バローロやバルバレスコといったネッビオーロは長熟が期待できる仕上がりになっているようです。今回飲んだバルバレスコは既に30年ほど経過していますが、実際にはリコルク(詳細な時期は不明ですが、コルクの状態からするとつい最近リコルクされたと思われる)が行われていたので、リフレッシュによる若々しさもあり状態はかなり安定していました。
以前飲んだ1964年のバローロ(ピエモンテのグレート・ヴィンテージ)は古酒の世界観を十二分に堪能できる良作となっていましたが、リコルクの影響なのか、今回の1本はそれほど古酒的な要素があるわけではなく、綺麗に熟成したネッビオーロらしい酸が楽しめる良質なバルバレスコといった印象です。しかし、古酒云々は嗜好的問題でもあるので、「良質なヴィンテージのバルバレスコが手軽な価格で手に入る」と素直に考えれば、バースデー・ヴィンテージとして1974年を探している人達にとっては朗報と言えるかもしれません。
(2004/07)