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スペインでマルケス・デ・カセレスを造るフォルネール家が1965年にオーナーになり、その後エミール・ペイノーの指導によって評価を上げた、第五級格付けのカマンサックです。
30年近い年数が経っているものの、コルクの状態も良く、しっかりとした色調でまだまだ若さを感じる内容になっていました。1975年のボルドーワインと言えば「強靭なタンニンを堅持している」というイメージがありますが、余分なタンニンはしっかりボディに溶け込み、結果として程よい堅牢感を生み出しています。
まだ完全に古酒といった領域に入っていない印象を受けたので、潜在的には今後数年~十年程度は持ちこたえるポテンシャルを誇っていると思います。ボトル差があるので絶対的な評価ではありませんが、ヴィンテージを考えた場合のコストパフォーマンスが高いと言えるので、総じてお薦めできる1本だと思います。
(2004/07)