- Very Good Quality -
自然な造りで注目されるラディコンですが、このワインはフリウリの土着品種で栽培が難しいとされるリボッラ・ジャッラで造られています。
紅茶のような艶のある黄金色で、オスラヴィエと同じように見た目の時点で既に驚かされてしまいます。味の方は少し飴湯のような風味があり、ハーブや木の実のような自然植物的要素も感じます。見た目とその強烈なアイデンティティとは裏腹に、かなり優しく滑らかな全体像があり、自然なペースで素直に口に運ぶことができます。オスラヴィエと同一方向のスタイルながら、より一歩踏み込んだ独自性というものを感じるあたり、リボッラ・ジャッラという葡萄品種とオスラヴィアのテロワール性をより良く感じます。
より一般的な視点に立つと、比較的オスラヴィエの方が受け入れやすいスタイルにはなっていますが、単一品種による自然な意思の伝達力と、リボッラ・ジャッラという葡萄品種が持つ将来性を加味し、個人的にはこちらのワインをよりお薦めしたいと感じました。独特の風味があるので非常に嗜好性が強いワインではありますが、ハマると抜け出せなくなりそうな魅力も兼ね備えているので、一度は飲んでみる価値があるワインだと思います。
(2004/07)