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三角ラベルが印象的な、「ABC」でお馴染みのオー・ボン・クリマが造るシャルドネです。1999年までは「ニュイ・ブランシュ」として出荷されていましたが、2000年ヴィンテージは20周年記念ボトルになり、「ル・ブージュ・ダ・コテ」のシャルドネとブレンドされ「パッサン・デ・ニュイ・ブランシュ・オー・ブージュ」として生まれ変わりました。ニュイ・ブランシュの力強さとブージュの繊細さが融合したバランスの良いシャルドネとなっています。
ナッティで豊満な香りが心地よく、しっかり熟した果実の甘みと想像以上にしっかりした酸がうまく世界観を構築しています。大きめのグラスに注ぐと香りの広がりをより一層楽しむことができますが、その場合は果実よりも酸が基調となった印象を受けたので、このあたりは好みによってグラスを選択していけば良いと思います。
脳に直接響くようなタイプではなく、あくまでも舌で味わうようなタイプではありますが、明確な表情とそつのない造りは多くの人に受け入れられると思います。多少価格が高めではありますが、果実、酸、アルコールのバランスを重視したジム・グレンデネン入魂の一本なだけに、ABCファンにとっては要チェックワインと言えるかもしれません。
(2004/06)