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1999年ヴィンテージが2002年度のワインスペクテイター年間トップ1に輝いたということで有名な、ギガルのシャトーヌフ・デュ・パプです。パーカーは2000年ヴィンテージの方をより高く評価しているようですが、やはり1999年は年間トップ1の付加価値がついているので、価格的には2000年の方がお買い得となっています。
実際の味の方ですが、それほど大きいわけではなく、素直な凝縮感と程よい質実さを感じます。果実で押すようなタイプではなく、全体的な構造力で訴えかけるタイプではありますが、抜栓初日はまだ線の弱さとピンの甘さが若干目立ちます。しかし、翌日になると落ち着きを見せはじめ纏まり感が出てくるので、全体的な印象がぐっと良くなりました。
若干シャトーヌフ・デュ・パプのイメージと異なる印象を持つ瞬間もありましたが、直接味には表れないながらも、秘めたる安定感と訴求力は合格点をクリアしているので、ネームバリューと手に入りやすさを考えると十分お薦めできる1本だと思います。
(2003/12)