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セパージュはアリアニコ80%にピエディロッソ20%。もの凄く色が濃く、古典的なバローロやバルバレスコを思わすような香りがひっそりとたたずんでいます。力強さと軽快さがうまく両立し、乗り心地のよい酸に南伊らしい黒糖的な果実の風味が寄り添ったエネルギー感ある良質なスタイルとなっています。
温度が低いと酸が際立ち、温度が高いとタンニンと構造力が際立っていました。時間とともに刻一刻と表情を変え、様々な魅力や荒々しさを次々と打ち出してきます。現状でも素直に良さを理解できる内容になっていますが、良い印象を受ける時とそうでない時の差がハッキリしていたので、ドッシリとした安定感が発揮されるのはもう少し先なのかもしれません。
特別表情が硬いわけではありませんが、魅力を引き出すにはじっくり向き合う必要があるので、まずはこのスタイルを全面的に受け入れるところからはじめ、比較的高めの温度で飲むことをお勧めします。
(2003/11)