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1997年ヴィンテージ以来の久しぶりとなる、ソシアンド・マレのセカンドラベル「ドモワゼル・ド・ソシアンド・マレ」です。
まだまだ酸が立っているとはいえ、グラン・ヴァンを感じさせるような荘厳な面持ちを見せ、素直な美味しさよりもそれらしい風格を漂わせます。4年経過したとはいえまだまだ若い印象があり、本質と真に向き合うにはもう少し時間が必要だと思います。ただし、一段落して若干腰を据えた感じもあるので、現状でも十分「今のドモワゼル」を楽しむ事ができます。
翌日に持ち越すと少し青味が強くなり、全体的な訴求力が低下して行く印象を受けました。そういった意味ではバランス面で若干の不安が残りますが、それでも今時の「素直に美味しいワイン」という分かりやすいタイプとはひと味違った「伝統的安心感」が鎮座しているので、逆に違った楽しみが体験できると思います。
(2003/09)